生理前に、からだがだるい、ちょっとしたことでイライラする、気持ちのコントロールができなくなる、外に出たくなくなる、などこころとからだの不調を感じている方、多いのではないでしょうか。
このような症状について、漢方薬剤師の西崎れいな先生に分かりやすく解説してもらいます。
PMSとPMDDってなに?
PMS(premenstrual syndrome)
月経前症候群
生理前(だいたい3〜10日前)から続く、こころとからだの不調。
生理が始まると、自然に症状が軽くなったり、よくなったりします。 この度合いは個人差が大きく、あらゆる症状が複合して悩んでいる方が多いです。 それぞれの症状を確認してみましょう。
こころの症状
情緒が安定しない、イライラする、気分が落ち込む、不安感、眠れない など
からだの症状
のぼせる、めまい、倦怠感、むくむ、お腹や乳房が張る、便秘 など
ある調査では、PMSによる症状を感じたことがある女性がどの程度いるかを聞いてみたところ、「毎回感じる」が66.1%、「たまに感じる」が28.4%となり、合計すると94.5%が何らかの症状を感じたことがあるという結果になりました。

PMDD(premenstrual dysphoric disorder)
月経前不快気分障害
PMSのなかでも、こころの症状がひどく、普段の生活に支障が出るような不調。
こころの症状が強い場合や、こころとからだの両方の症状、まったく感じないなど、そのときどきで現れる症状も違ってくることもあります。
漢方薬は、からだの不調であっても、それをからだだけの問題と捉えず、こころの変化や気持ちも関連しているという「心身一如」の考えのもと、包括して治療を行っていきます。 まさにPMDDを含むPMSは、漢方薬が得意とする症状です。
生理が終わったら落ち着くから、とつらい日々を過ごすことが当たり前になっていませんか?
正しい知識をとり入れて、自分の体をよく理解することが大切です。解決策が見つからない時は一人で悩まず、専門家に相談しましょう。
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https://daily.kampo365.app/clinics
※参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001041.000002943.html?utm_source=chatgpt.com
https://www.jsog.or.jp/citizen/5716/