ズキズキ…その頭痛、気候のせいかも?
気圧変動や急な暑さで体調を崩しやすい時期。特に気圧の変化は自律神経のバランスを乱し、頭痛を引き起こす原因に。また、暑さによる体のほてりや、逆に冷房による冷えも頭痛につながることがあります。なんだか頭が重い、ズキズキすると感じたら、季節の変化が影響しているかもしれません。
繰り返す頭痛に漢方薬は強い味方!
漢方薬は、頭痛のズキズキ、重いなどの痛みの種類や、その原因を探り、冷え、ストレス、水分バランスの乱れなど、その人自身の体質や状態(証)に合わせて、最適なものを、見つけることができます。一時的に痛みを抑えるだけでなく、頭痛が起こりにくい体質を目指すには漢方薬がおすすめです。

頭痛におすすめの漢方薬3選
1.呉茱萸湯(ごしゅゆとう):体が冷えやすく、胃腸も弱い傾向があるタイプ
2.五苓散(ごれいさん):体内の水分バランスが乱れがちで、むくみやすいタイプ
3.抑肝散(よくかんさん):ストレスを感じやすく、イライラしたり、緊張しがちなタイプ
1. 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
冷えが引き金になる片頭痛に。症状の初期に飲むのがおすすめ
こんな症状に : ズキンズキンと脈打つような激しい頭痛(特に片頭痛)、吐き気や嘔吐を伴う、手足が冷たい、温めると少し楽になる
含まれる生薬 : 呉茱萸、人参、大棗、生姜
体を内側から温め、胃腸の働きを助けながら、頭痛や吐き気を鎮めます。
2. 五苓散(ごれいさん)
低気圧による頭痛や二日酔いの頭痛にも使われます。乗り物酔いしやすい人にも
こんな症状に : 頭が重い、締め付けられるような頭痛、めまい、むくみ、吐き気、下痢、のどが渇くのに尿が出にくい、天気が悪くなると頭痛が起こりやすい(気象病)
含まれる生薬 : 沢瀉、猪苓、茯苓、白朮(または蒼朮)、桂枝
体内の余分な水分を排出し、水の巡りを整えることで、頭痛やむくみ、めまいなどを改善します。
3. 抑肝散(よくかんさん)
ストレスや緊張からくる頭痛におすすめです。イライラするときや寝つきが悪い時にも使われます
こんな症状に : 側頭部(こめかみ)が張るような頭痛、イライラ、怒りっぽい、不眠、歯ぎしり、筋肉のけいれんやこわばり
含まれる生薬 : 釣藤鈎、柴胡、当帰、川芎、蒼朮(または白朮)、茯苓、甘草
高ぶった神経を鎮めて精神を安定させ、気の巡りを良くすることで、頭痛やイライラ、筋肉の緊張を和らげます。
体質×原因を知って、自分らしい頭痛ケアを
この時期の頭痛は、気圧の変化や暑さ、冷えなどが原因で起こりやすくなります。漢方は、頭痛の種類や体質(証)に合わせて選ぶことで、根本的なケアを目指せます。自分に合った漢方薬を見つけて、つらい季節の頭痛とうまく付き合っていきましょう。自己判断せず、漢方に詳しい医師に相談しながら、自分にぴったりの漢方薬を見つけて、頭痛に負けない体づくりを始めましょう。